転倒でけが人も 能登で震度5強 富山県内は最大震度3
3日朝は、緊急地震速報とそれに続く揺れに不安を感じたという方も多かったのではないでしょうか。石川県能登地方で震度5強を、富山県内で最大震度3を観測した地震で、県内では滑川市で、20代の男性が転倒してけがをしました。
午前6時31分ごろ発生の地震では、震度5強を輪島市と珠洲市で観測しました。県内では震度3を、富山市、高岡市、氷見市、射水市など9つの市町村で観測しました。
震源の深さは14キロ、地震の規模を示すマグニチュードは6.0と推定されています。
岡田亮平記者
「県の防災・危機管理課です。職員が情報収集を行っています」
県によりますと、滑川市で20代の男性が自宅から避難しようとして鴨居に頭をぶつけて転倒し、頭などに軽いけがをしました。
こちらは能登半島に近い氷見市です。元日の地震で大きな被害が出た北大町では、新たな被害は見うけられませんでしたが、建物の様子を確認する人もいて、繰り返される地震に不安な様子でした。
住民
「どんな地震かと思ってびっくりした」
「『またか』と思った」
氷見への観光客
「(揺れが)長引いたら怖いよね。海の近くだからね。」
交通機関への影響です。
北陸新幹線は地震の直後、群馬県の高崎と福井県の越前たけふの間で一時停電し、上下線合わせて10本に最大28分の遅れが出ました。
あいの風とやま鉄道と富山地方鉄道は一部の列車に遅れが出ました。
ところで、3日朝の地震では、揺れに先立つ緊急地震速報が石川や富山に限らず関東など広い範囲に出されました。
気象庁は「数秒の間に複数回の地震が起きたことが原因の可能性がある」として、調べています。
3日朝の地震について気象庁は、元日の地震に伴う一連の活動だとしていて、今後1週間程度は震度5強クラスの地震に注意するよう呼びかけています。